家を建てるときの最優先は何ですか?
間取り、デザイン、断熱、資金計画、耐震性、材料、、、
そうです。
これらはすべてが大事なこと。
何一つ不必要なものはありません。
でも、デザインや間取りを重視するあまり、耐震性が疎かになっていませんか?
「建築基準法に則て設計した家だから大丈夫なはず。」
間違いではありませんが、少し違うかもしれません。
実際、最近の震災において、建築基準法を守って建てた家でも倒壊していることが有ります。
建築基準法は法律ですので、それはあくまで最低限の基準です。
木造住宅などの四号建築物では義務化がされていませんが、構造計算等によって建築基準法以上の安全性の確認をする事が必要です。
「建築基準法以上の耐震性を重視すると、デザイン性の邪魔になる。」
これもまた少し違います。
耐震性能を上げるための知識が有る方ならば、デザインと耐震性、そして断熱や気密、他の性能についても、最善の提案をしてくれるでしょう。
だから、意匠設計(間取り、デザイン)と架構設計(構造)は同時に行う必要が有ります。
構造ブロックという考え方で、最初の設計の段階から構造安全性を考え、意匠設計と同時に進めて行けば、デザイン性の高く、しかも耐震性の高い木造住宅が創れます。
「耐震性を重視してもデザインの邪魔はしません。」
見た目重視で何でもありのデザインは難しいですが、それはもともと考えられたデザインではないですよね。
構造一級建築士である、(株)M’s構造設計の佐藤実氏の主催する構造塾では、安全で安心な木造住宅を社会に提供するために、入門者向けコースから上級者コースまで、全国で多くの勉強会が開催されており、私も同社で行われる少人数制の勉強会に参加し、安全で安心な木造住宅を社会に提供できるように、知識を詰め込んでおります。
志を同じくする仲間が日々刺激をしあいながら、常に木造住宅のあり方を考えております。
安全で安心な木造住宅を社会に提供するための勉強には終わりは有りません。
常にその時代で一番安全な住宅を社会の皆様、お客様に提供しなければなりません。
住宅新築をお考えの方、最初にメーカーや工務店に行ったときに、構造の考え方や、実際に構造計算をしているのか等についても尋ねてみてください。